4-5. 「需要」と「供給」ってなに?市場経済のしくみから、売上を増やす方法を考える

コンビニにあったらいいなと思う「食べ物」か「飲み物」を1つ考えます。

そして、もしその商品をコンビニで実際に販売するかどうかを検討するとした場合、何を持ってその商品を販売するかどうかを判断するのでしょうか。

 

その判断基準の1つは、「売上が多くなること」です。
コンビニ以外もそうですが、多くの企業は当然ながら、その商品が売れるのであれば商品を置くことになるでしょう。

では、どうやってコンビニはその商品の売上を増やすのでしょうか。

 

この質問の答えについて考える際、必要になるのが「需要」と「供給」という考え方です。

この記事では、
・需要と供給の意味
・市場メカニズムとはなにか
・超過供給/超過需要のときの価格の動き方
・均衡価格の理解

までをまとめて確認します。

 

【企業が売上を増やす方法の視点】(「需要」と「供給」の正しいとらえ方)

売上を増やす方法の視点として、「需要と供給の調節」があります。

需要」はお客さんが買いたい気持ちのこと、「供給」は企業側が売りたい気持ちのことを指します。

 

これらを前提とすると、売上を増やすためには、お客さんの買いたい気持ちを刺激してたくさん販売することが必要になるわけです。

 

では、その商品は実際にコンビニに置いた場合にいくつくらい販売することができるのでしょうか。

 

【「需要」と「供給」はどうやって調節するのが良いのか】(市場メカニズムについて)

市場メカニズムの基本 = 〈価格×数量〉が売上を決める

需要と供給の調節の方法は様々な検討ができますが、その中で代表的なものの1つに「価格と数量を調節する」という考え方があります。この考え方を市場メカニズムと言います。
ちなみに、(税金など細かい条件を除けば)その商品が1つあたりいくらで販売され、いくつ売れたか、で売上をざっくり把握することができます。つまり、価格×数量で売上が算出できることになります。

▶ 市場メカニズムの前提になるのが”資本主義(市場経済)”です。特徴・メリットやデメリットを先に整理したい方はこちら(資本主義は本当に「正解」のシステムなのか(特徴3つ・問題点3つ・成立の歴史))をご覧ください。

 

買い手と売り手の原則 = 安いほど買いたい/高いほど売りたい

また、市場メカニズムで特に大事なのは、「価格」で販売数量をある程度調節できる、という点です。

 

例えば、全く同じ商品が2つのお店で販売されていると仮定した場合、人々がどちらのお店で商品を買うのか判断する材料は「価格」となります。
つまり、同じ商品ならば価格の安い方を人は買いたくなるという当然の話ですね。

逆に、商品を売る側は「価格×数量」で売上が計算できることを考えると、販売する数量が同じだと仮定した場合、価格をなるべく高くして販売することで売上を増やすことができます。

つまり、商品を売る側は同じ商品ならば価格を高くして売りたくなるという、これも当然の話です。

 

繰り返しです。大事なのは、「価格が安いほうが人は買い、価格が高いほうが人は売る」という前提です。

では、コンビニで自分の希望する商品を販売するとした場合、その商品はいくらで販売するのが良いのでしょうか。

 

【超過需要と超過供給という現象】(商品の不足・余りの場合の価格の動き)

超過供給(品余り)→「価格は下がる」という原則

価格に注目すると、当然お客さんは安い商品を買おうとします。
ところが、企業側はなるべく高い金額で販売しようとします。それのほうが同じ数だけ商品を販売したとすると売上が増えるからです。

そうすると、通常の経済の世界では消費者は「なるべく安い価格」で買うことを目指し、生産者は「なるべく高い価格」で売ることを目指します。

そのため、生産者の金額設定が高すぎるとある現象が発生します。それは、「品余り」という状態です。つまり、価格が高くて誰も買ってくれないので、商品が売れ残ってしまうわけです。この状態を、超過供給(売りたい気持ちが強すぎる状態)と呼びます。
そこで企業は「価格を下げてでも買ってもらう」という戦略をとります。(スーパーの惣菜が閉店間際に半額になる戦略がこれに該当します。)

 

超過需要(品不足)→「価格は上がる」という原則

逆に、金額設定が安すぎてもある現象が発生します。それは「品不足」という状態です。つまり、価格が安くて多くの人が購入するとなると、商品が足りなくなってしまうわけです。この状態を超過需要(買いたい気持ちが強すぎる状態)と呼びます。
そこで企業は「もっと値上げしても儲かるのではないか」と考え、値上げの戦略をとります。(震災時などに商品価格が高騰する状態などがこれに該当します。)

 

均衡価格でバランスを取る(需要=供給の交点に注目)

そのため、市場では超過需要と超過供給のバランスを取ることになります。需要と供給のバランスが取れて一致した状態を「均衡価格」とよびます。

▶ 「需要」と「供給」の”グラフの移動”や”傾きの変化”まで踏み込んで具体的に理解したい方はこちら(”需給曲線の移動”と”価格弾力性”を考える(「需要」と「供給」を分析する2つの視点))をご覧ください。

 

よって、人々が商品を買う場合も、企業が商品を販売する場合も、両方の立場の人達は均衡価格を狙った「価格/数量/商品」の3つの視点が必要となります。

 

はたして、コンビニに置いてもらいたい商品の価格と数量は、どの程度が適切なのでしょうか。

 

※参考:「需要」と「供給」の基本のまとめ(6点)

(1)需要=買いたい気持ち、供給=売りたい気持ち。

(2)市場メカニズムは、価格を動かすことで販売数量(数量)を調整する考え方。売上は概ね【価格×数量】で見える。

(3)価格が高すぎると品余り=超過供給。売る側は値下げして売り切ろうとする。

(4)価格が安すぎると品不足=超過需要。売る側は値上げしても売れると判断しやすい。

(5)需要と供給が一致する点が均衡。価格は【均衡価格】としてセットで押さえる。

(6)企業は均衡を意識しつつ【価格/数量/商品】の3視点で売上最大化を狙う。

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