中小企業がこれから盛り上がっていくためには(中小企業政策と現状)【6-2】

中小企業は「大企業より弱い存在」と見られがちです。
ところが、中小企業には中小企業なりの特徴やメリットもあります。

この記事では、

・中小企業の特徴(ニッチ市場)
・資金調達の方法
・日本における中小企業の取り扱い

について、まとめています。

記事を通して、中小企業政策を「保護」ではなく、「新しい市場・地域課題・イノベーションを支える政策」として理解できるようになります。

 

 

【中小企業の特徴:ニッチ市場とイノベーションの視点】

〈中小企業の強み①:ベンチャー企業とニッチ市場〉

大企業と比較したときの中小企業の特徴として、特に重要なのが「小回りがきく」ということです。

要は、大企業よりも小さい分、動きやすいために新たな市場に挑戦しやすいという特徴があります。(代表的なのがベンチャー企業です。)

実際に、有名企業がひしめきあっている市場で勝負しようとすると、どうしても中小企業は負けてしまいやすいので、大企業が攻めないようなスキマをつく市場で勝負するということがあります。
このような市場をニッチ市場と呼び、スキマであるがゆえに大企業よりもベンチャー企業などの中小企業が攻めやすいと言われています。

ただし、大企業と比較して資金や人的資源などの面で不足している部分も多く、休業や廃業に追い込まれる企業も少なくありません。
(実際に、30年間で約9割以上の企業が倒産すると言われています。)

 

〈中小企業の強み②:イノベーションの視点〉

また、ベンチャー企業などは小回りがきくため、新たな市場に挑戦してイノベーションを起こすことも多いとされています。(例えば、ドン・キホーテは商品の数を大胆に増やすことで人気を獲得しました。また、メガネのJINSはメガネに関する様々な要素を大胆に減らして安価にする戦略で人気になりました。)

つまり、ベンチャー企業などは、既存の分野に挑戦するアイデアで一気に盛り上がりを見せることも十分にあり得るわけです。
ただし、そのためには市場の分析、顧客ニーズの分析、企業内部の分析など、様々な分析を積み重ねる必要もあります。

 

【近年の中小企業の動き】

近年の中小企業は、様々な動きを見せています。

 

〈中小企業の難しさ①:資金調達という弱点〉

例えば、中小企業は資金調達が大企業と比べると信用度や社会でのつながりなど様々な要因が重なって難しいと言われています。

そこで、現在は新興株式市場(中小企業のための株式市場)やクラウドファンディング(多くの人々が少額の資金提供や協力をして集めること)などを通した資金調達が見られるようになりました。

近年は、エンジェル(ベンチャー企業に投資してくれる大口の投資家)や、ベンチャーキャピタル(ベンチャー企業を支える投資会社)からの資金調達なども注目されています。

 

〈中小企業の難しさ②:格差是正から自立支援への転換〉

また、国も中小企業に対して対策を行ない、中小企業基本法の改正を行ないました。
これによって大企業と中小企業の格差是正から中小企業の自立支援に方針転換することとなりました。

 

〈近年の動き:コミュニティビジネスと産業クラスター〉

さらに、近年は社会的課題を解決するようなコミュニティビジネスも盛り上がりを見せるようになりました。

そして、中小企業が異分野連携を行なうことで新しい事業が次々と生まれる産業クラスターも起きるようになりました。中小企業が大学や行政と連携したり、自治体主導で技術開発の支援を行なったりするなど、中小企業を盛り上げる新たな動きも見られています。

 

このように、中小企業は現代社会で様々な動きを見せるようになってきていますが、はたしてこれからの中小企業はどうあるべきなのでしょうか。

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