7-3.【要点まとめ】 国際連盟と国際連合の概要について

【国際紛争を防ぐための前提】

まず、世界で考えられている戦争を防ぐしくみは集団安全保障です。誰かが攻撃をしかけたら、仕掛けた国に他国が一斉に攻撃を仕掛けるというものでした。これを具体化したのが国際連盟ですが、国際連盟では第二次世界大戦を防ぐことができませんでした。
そこで、一応現状は国際連合が「政府のような役割」を担い、第三次世界大戦が起きない状況を作っています。

 

【国際連盟はなぜ第二次世界大戦を防げなかったのか】

国際連盟の成立のきっかけは第一次世界大戦後のパリ講和会議でのヴェルサイユ条約です。このとき、米大統領ウィルソン平和14カ条を提唱し、それらを具体化したものが国際連盟でした。
なお、平和14カ条の原型はカント永久平和のためにだとされます。(背景に目的の王国(お互いを尊重)があります。)

また、国際連盟の機関で代表的なものが総会です。他に理事会と呼ばれる中心的な話し合いの場があり、常任理事国として日、英、仏、伊の4カ国が該当しました。他にも、常設国際司法裁判所など、様々な機関の組み合わせで成り立っていました。

ところが、これらの機関を組み合わせても、国際連盟は失敗に終わりました。(実際に第二次世界大戦の発生を防ぐことはできませんでした。)

 

失敗の原因は大きく3つだと言われます。

1つめは、全会一致制です。全員の一致が必要なので、なかなか物事が決まりませんでした。

2つめは、勧告のみの対応です。国際連盟は経済制裁などしか行えず、軍事的な制裁などは行われなかったため、抑止力が弱かったとされます。

3つめは、米ソの不参加と日独伊の脱退です。

実際に国際連盟が上手く機能しなかったことも影響して、第二次世界大戦後が防げませんでした。
そこで、第二次世界大戦後にサンフランシスコ会議が開かれ、国際連合憲章が採択され、実際に国際連合が成立しました。(原加盟国は51カ国です。)

 

【国際連合のしくみ】

国際連合は(1)~(6)までの『「6つ」の主要機関』で構成されています。

(1)は総会です。全ての参加国が参加し、全ての参加国は議決の際に一票を持っています。これを一国一票の原則と呼びます。
また、議決の可決について、基本は過半数ですが、重要な内容の場合は3分の2以上の賛成が必要となります。

(2)は安全保障理事会です。国連の中心的な機関で、常任理事国は米英仏ロ中の5カ国です。

(3)は経済社会理事会です。様々な専門機関と連携して、世界の平和維持に貢献しています。

(4)は信託統治理事会です。ある地域が国連を信用して財産処分などを行うような機関ですが、その役割を終えたということで、現在は活動を停止しています。

(5)は事務局です。事務総長は五大国以外というルールがあります。

(6)は国際司法裁判所です。国家を対象に裁判を行います。
ちなみに、国際刑事裁判所という機関もありますが、こちらは国連から独立していて、個人を対象に戦争犯罪を追及するという特徴があります。

 

これら6つの主要機関が国際連合として機能することになります。

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