2-4. 世界三大宗教が「教え」てくれるものとは(世界三大宗教について)

【宗教とは?】

人々は宗教にどのようなイメージを持っているでしょうか。また、人々は宗教とのかかわりは濃いのでしょうか、それとも薄いのでしょうか。

宗教とは、「人間や自然を超えた存在を信仰する思想の体系」とされます。はたして、神社でのお参り、お葬式のお坊さん、結婚式で神に誓う、クリスマスを祝う、などは宗教なのでしょうか。

そこで、宗教を考えるために「世界三大宗教」に注目します。

 

【世界三大宗教と宗教をとらえる視点】

世界三大宗教は「仏教」「キリスト教」「イスラム教」ですね。(ヒンドゥー教は三大宗教には入りません。)

また、宗教を捉える際、ここでは「①開祖」「②教え」「③展開」の3つに注目します。

 

【仏教について】

 他人を幸せにした経験は、なにがあるでしょうか。

仏教の開祖はゴータマ・シッダッタです。ゴータマは、教えとして「縁起の法」を示しています。そして、縁起の法を理解できる場合を「慈悲」、理解できない場合を「四苦」と表現します。

ここで他人を幸せにした経験がすぐに思い浮かんだ人は、他人を幸せにした経験の実践が慈悲であると理解しましょう。と言われてもよくわからないので、もう少し具体的に考えます。

縁起の法とは「あらゆる物事は相互依存である」という意味です。要は、因果応報という意味です。めぐりめぐって自分に返ってくるわけです。この発想を応用すると、自分が他人を幸せにすれば、めぐりめぐって自分も幸せになる、という考え方につながります。そのため、因果応報が分かっているから他人を幸せにすることを積極的に行っていくよね、という話になるわけです。縁起の法が分かっていれば(慈悲を持っていれば)、他人を幸せにする経験がめぐりめぐって自分に返ってくるのがわかるでしょ?ということです。

なお、縁起の法の派生として「諸行無常」と「諸法無我」という2つの言葉があります。諸行無常は「あらゆるものは変化する」こと、諸法無我は「永遠不変はない」ことを指します。

そして、仏教は上座部仏教(小乗仏教)と大乗仏教に分かれます。上座部仏教は「自分が幸せになってから他人を幸せにする」という発想を指します。「まずは自分から」です。また、大乗仏教は「他人が幸せになってから自分を幸せにする」という発想を指します。「まずは他人から」です。他人が幸せにさせられるくらいきな船にせてみんなで幸せになりましょう、なので大乗仏教です。

 

【キリスト教について】

キリスト教の母胎はユダヤ教です。(ユダヤ教は「ヤハウェ律法に従って生きる」とされます。ヤハウェは唯一神のこと、律法はユダヤ教が守るべきルールを指します。)

開祖はイエスです。(イエスは福音(キリストの教え)を宣教しました。)イエスの教えを確認しましょう。

 

突然ですが、好きな芸能人をあげるとしたら、その人の好きな部分はどこでしょうか。また、自分自身の好きな部分をあげるとしたら、なにがあげられるでしょうか。

 

この質問のポイントは、「自分の好きなところが思い浮かべたか」です。イエスは、「神への愛」と「隣人愛」の2つを教えとしました。神への愛はそのままで、神に対して愛を施しましょう、という発想です。隣人愛は「自分を愛するように他人を愛すること」を指します。隣にいる他人を愛しましょう、という発想ですね。なお、隣人愛を実践するためには自分を愛することが大切だとされています。イエスいわく「自分を愛せないと、他人を愛することができないため」だそうです。だから、自分と他人の好きなところを両方思い浮かべることが大切になります。また、自分の好きなところや相手の好きなところに理由は必要ないとしています。それは、「隣人愛は、無差別無償の愛が前提だから」だそうです。(なお、隣人愛の原型はアガペー(神が人々へ送った愛)だとされます。)

 

イエスの教えは、パウロという人が展開させ、時間が経過したところで諸教派が誕生しました。(大きく、ローマ・カトリック、東方正教会、プロテスタントの3つに派生しています。)

 

【イスラム教(イスラーム)について】

開祖はムハンマドです。

教えは「アッラーを信じ」、「『クルアーン』(コーラン)にしたがって生きる」ことで「神への帰依(イスラーム)」を実現することにあります。(この時に、ウンマと呼ばれる共同体や六信五行を重視しています。)

なお、イスラム教は多数派(ムハンマドの言行重視)の「スンナ派」と、少数派(血統重視)の「シーア派」に分断されました。

 

はたして、人々にとって宗教とはどのような意味があるのでしょうか。

 

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