4-3.【要点まとめ】 明治時代以降の日本の近現代の思想について

【明治時代での西洋思想の導入(福沢諭吉と佐久間象山)】

福沢諭吉という人は、人は生まれつき人権を持っているため、人はみな自由かつ平等であり、幸福を追求する権利があると主張しました。そのため、みな平等である以上、努力でいろいろとなんとかなると考えました。

 

また、福沢諭吉は、西洋と比較して日本には2つの精神が不足しているとも考えました。

1つは「学問」の精神です。福沢諭吉の有名な著書は『学問のすすめ』ですね。

もう1つは「独立」の精神です。福沢諭吉は「独立自尊の精神」の重要性を主張しています。独立自尊の精神とは、自分と他人をお互いに尊重しあいながら、何事も自分の判断や責任のもとで行なうことを指します。

 

福沢諭吉とは違う視点から西洋思想に注目した人物に佐久間象山という人がいます。佐久間象山は欧米と日本を比較して「日本の道徳」が良いと考えました。そのため、佐久間象山は日本の近代化を「東洋道徳、西洋芸術」と表現しました。(土台にある考え方は、和魂洋才とされます。)

 

【夏目漱石と森鴎外】

夏目漱石は、何か行動をするときには自分から動くことが大事で、周囲に動かされてしまっているのはダメだと考えました。この、自ら動くこと内発的開化と呼び、周囲の影響を受けて動かされている状態外発的開化と呼びました。そして、夏目漱石は内発的開化が大事で、外発的開化はダメだとしました。

 

また、森鴎外は、神話や自由を事実「かのように」みなす哲学を推奨しました。つまり、あらゆる物事と現実世界との間で折り合いをつけて、自分の境遇を運命として受け入れることを指しました。

 

【近現代の独創的な日本の思想(西田幾多郎と和辻哲郎)】

西田幾多郎は、人は夢中になると主観と客観が分化できない状態(主客未分)になると考えました。(カラオケで、まるでその人になりきったかのように酔いしれて歌う状態などが主客未分の状態です。)このような経験を「純粋経験」と呼んで重視しました。

 

和辻哲郎は、人間は「個人」と「社会」の2つの側面を持つとしました。そのため、和辻哲郎は人間が個人と社会の間にいるという意味で、「間柄的存在」と表現しました。

 

他に注目されているのが、柳田国男(主著:『遠野物語』)や、折口信夫(主著:『古代研究』)です。彼らは、民俗学研究(伝統的な生活や文化を評価)で活躍しました。

なお、柳田国男は、常民(一般大衆)の伝統や普段の生活から日本の伝統を分析しました。また、折口信夫は、日本の神の感覚を「まれびと(客人)」(外部から来たお客さん)という感覚で表現しました。

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