3-4.【要点まとめ】 マルクスの社会主義について

【社会主義とは】

社会主義マルクスという人が資本論という本で提唱しています。

マルクスは『資本論』で資本主義の矛盾を指摘しました。

マルクスは、そもそも労働は「創造や連帯の喜びを得られるもの」だと考えました。つまり、働くことで喜びを見いだせると考え、それが人間らしさであると考えたわけです。

しかし、現在の資本主義では、労働者は自分の労働力(能力や時間)を商品として売り、資本家(経営者など)に労働力を買ってもらうことでお金を稼いでいる状況となっています。
そのため、お金という対価のために資本家の言うことを聞いて働くことになり、結果的に「労働者が自ら能動的に労働に関わって、労働から喜びを得ることは難しい」と考えました。この状態をマルクスは「労働者が疎外されている」と表現しました。

つまり、働くことによる喜びを得られるのが労働であるにも関わらず、労働が苦痛になってしまうことは、人間らしくないのでは?と考えたわけです。(これを資本主義の矛盾と考えました。)

 

【唯物史観の考え方】

「多くの労働者が幸せになるために社会が最も重視すべきこと」として、マルクスは唯物史観を提唱しました。

唯物史観とは「上部構造は下部構造(生産関係)が土台で決まる」という考え方です。と言われてもよく分からないので、もう少し考えましょう。

下部構造とは、経済活動などの物資的なものだとされます。また、上部構造とは、政治・法律・芸術などの精神的なものだとされます。そして、下部構造という土台が充実しないと上部構造は安定しないと考えました。

つまり、物質的なものが安定してこないと、精神的なものは安定してこない、という発想です。この考え方を唯物史観と呼びます。唯物史観にあてはめて「社会が重視すべきこと」を考えると、下部構造に該当する経済が最も大切だということになります。「マルクスはお金のために働くのは否定したんでしょ?」と思うかもしれませんが、マルクスは「お金が稼げること(経済)は前提であって政治・法律・芸術(精神的なモノ)を充実させるべき」だとしました。要は、「お金を稼ぐことだけを目的にしてはいけない」という考え方です。そのため、「社会主義」という経済システムで経済をガチガチに安定させる必要があり、それを踏まえて精神的なものを充実させていくべきだとしました。

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