7-2.【要点まとめ】 国際政治の概要と考え方について

ケンカが無い状態を「平和」と呼びます。平和を維持するために、平和を崩してしまう中心である国を分析する必要があります。

 

【主権国家体制とは】

国際とは「国と国との関係」をあらわす言葉で、世界は「世界全体」のようなニュアンスです。

 

現在の国は主権国家体制が前提となっています。(成立の要因はドイツ三十年戦争後のウエストファリア条約、増大の要因はナショナリズムの高揚です。)
主権国家とは、単純に人々が想像する国と思ってください。

 

また、国家を形成する3つの要素を国家の三要素と呼び、イエリネックが提唱しました。
三要素は領域国民主権です。
そして、領域は領土・領海・領空が範囲です。

ちなみに、領域は国連海洋法条約12海里と定められ、排他的経済水域200海里と定められていますが、公海(排他的経済水域の外側)は、公海自由の原則があります。さらに、大陸棚(水深200m)は沿岸国の主権として扱われます。そして、宇宙条約と南極条約で、宇宙と南極は誰も主権を持たないことになっています。

また、主権を構成する3つの要素を主権の三要素と呼び、主権論の祖であるボーダンという人が提唱しました。主権の三要素の1つは、根本的に「国をコントロールしてよいですよ」という権利です。これを統治権と言います。また、国をコントロールするためには、最終的に判断することができる権利が必要です。国の政治を最終的に判断する権利を最高意思決定権と言います。そして、他の国から干渉されずに自分たちで国をコントロールすることが必要です。これを国家権力の対外独立性と言います。これら、統治権・最高意思決定権・対外独立性の3つを国家の三要素と呼びます。

 

これだけ領域が明確であり、主権も分かっている状況なのに、主権国家はケンカしてしまうので、ケンカの解決方法を考える必要があります。

解決方法の例として代表的なのが外交です。ただし、外交だけでは解決できないので、平和へ向けたルールやしくみの構築が必要になります。現在考えられているルールを国際法と呼び、しくみを集団安全保障と呼びます。

 

【国際法について】

国際法とは、国家間の関係を律する法です。『戦争と平和の法』という著書で有名なグロティウスという人が提唱しました。

また、国際法は、条約慣習国際法の大きく2つに分類されます。この2つの違いは「明文化されているかどうか」です。明文化されていれば条約、明文化されていなければ慣習国際法、ということになります。

 

ただし、国際法には2つの注意が必要です。
1つは、国際法をつくる機関は存在しないこと
もう1つは、実質的な強制力が弱いということがあげられます。

そのため、ルールを作ってもうまく機能していないのです。

そこで、今度はルールだけではなく、しくみに注目することになりました。

 

【勢力均衡と集団安全保障】

主権国家がケンカしないように考えられたしくみを勢力均衡と呼びます。これは、お互いの力が釣り合うことで軍事行動が回避されるだろう、というしくみです。しかし、勢力均衡のしくみでは、第一次世界大戦が防げませんでした。

そこで、参加国が集団で共通の敵に対応するという方法が考えられました。この考え方を集団安全保障と言います。そして、集団安全保障を具現化した組織を国際連盟と呼びます。

しかし、現在世界にある組織は国際連盟ではなく国際連合と呼ばれます。つまり、集団安全保障を具体化した国際連盟では第二次世界大戦を防ぐことができなかったために、国際連盟から国際連合に変わってしまったということになります。

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