4-11.【要点まとめ】 金融の役割と金利について

【金融とは】

金融とは「資通する」ことです。お金が余っているところから足りないところへ資金を融通するのが金融です。(金融の担い手は銀行、証券会社、保険会社などの金融機関です。)

なお、金融を考える際は「自己資本」と「他人資本」という考え方が出てきます。自己資本は返済しないお金のこと、他人資本は返済するお金のこと、だと思っていてください。

 

【金融の視点①:資金調達】

会社は大量のお金を集めようとすると、直接金融間接金融の2つの方法を使います。

直接金融とは、企業が株式や社債を発行してお金を集めることです。要は、お金を受け取る企業とお金を渡す人の間に誰も入らない金融を直接金融と呼びます。
一方で、お金を受け取る人とお金を渡す人の間に銀行などの金融機関が入ることを間接金融と呼びます。間に入るのは銀行が多いですが、金融機関は全て間接金融を行う可能性があります。

 

【金融の視点②:金融市場】

お金を借りたら、お金を少し多く返すのが一般的です。このお金を多く返す割合のこと金利と呼びます。

そして、金利を決定するのが金融市場と呼ばれます。(なお、銀行が企業や家計にお金を貸す理由は金利による儲けだとされます。)

一方で、企業や家計は返すお金をなるべく増やしたくないので、低い金利でお金を借りようとします。

つまり、企業や家計は金利が低いほうがいいですが、銀行は儲けるために金利を高くしたいという前提があることを考えると、お互いの立場が納得できる金利の設定が必要になります。この金利を決定するのが金融市場です。

 

また、金融の世界では、1年以上の金融長期金融市場と呼び、1年未満の金融短期金融市場と呼びます。長期の例は証券市場(株式)など、短期の例はコール市場などです。

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