4-3.【要点まとめ】 資本主義の問題点と歴史について

【なぜ、多くの国が資本主義を採用するのか】

当然ですが、資本主義には大きなメリットがいくつもあるため、多くの国が採用しています。特に大きなメリットは3つです。

1つめは「資本主義は自由が前提である」ことです。個人が自分の資産をどう使うか、どのように稼ぐかを自由に決定できます。つまり、資本主義は自分の努力や能力を活かして成功を目指せる環境があるというわけです。

2つめは「資源配分が効率的に行われる」ことです。市場経済では、需要と供給に基づいて価格が決まり、資源が必要な場所に自然に流れます。これにより、無駄が少なくなり、社会全体の効率が高まります。

3つめは「資本主義は経済成長を促進する」ことです。個人や企業が利益を追求することで、新しい技術やサービスが生み出されます。

 

ただし、資本主義には当然デメリットもあります。

資本主義のデメリットも大きく3つあげられます。

1つめは「恐慌の懸念」です。資本主義は景気の良い時期・悪い時期が発生します。特に、景気が悪い時期について、ちょっと景気が悪いで済めばよいですが、とても景気が悪いとなってしまうと多くの失業者や貧困層が生まれてしまう可能性もあります。このとても景気の悪い状況を恐慌と呼びますが、恐慌によって生活が苦しくなってしまう人たちが増加することが考えられます。

2つめは「格差の固定」です。超えられない壁のことを格差と呼びますが、資本主義ではお金持ちと貧乏人に大きな格差が生まれてしまうと言われています。そのため、一度貧乏人になってしまうと、そこから大金持ちになるのがなかなか難しいという特徴も備えています。

3つめは「独占資本主義の心配」です。企業は新しい技術を開発することで世の中に新しい商品やサービスを提供して儲けることを考えます。ところが、ある程度儲かってきた企業は設備の拡張にお金を投資することで、より安く質の高い商品やサービスを提供しようと考えます。これを資本の集積と呼びます。また、その商品やサービスが人気になってくると「その商品やサービスはそこで買おう」ということが発生します。そうすると、その市場を支配するのはその企業の一人勝ちという状態になります。これを資本の集中と言います。つまり、資本の集積と集中によって、その市場に他の企業が全く参戦できず、1つの企業の一人勝ちという状態が生まれることが考えられ、この状態を独占資本主義と呼びます。独占資本主義になると、競争が生まれなくなることも考えられ、資本主義のデメリットの1つと考えられます。

 

【なぜ、資本主義が成立したのか?(資本主義の成立)】

そもそも、「資本主義経済」とはどのような仕組みなのでしょうか。

資本主義経済は、社会に「資本家」と「労働者」がいる状態の経済システムです。違いは「生産手段を所有するかどうか」です。生産手段を持っているのが資本家、生産手段を持っていないのが労働者となります。なお、労働者は自分で稼げる手段を持っていないため、自分の労働力(時間や能力)を資本家に提供することで、お金を稼いでいくことになります。

 

資本主義経済のきっかけは「産業革命」と言われています。一言でいうと「機械化」です。(工場制手工業から工場制機械工業になりました。)
また、産業革命のような発展の原動力を一般的に「技術革新(イノベーション)」と呼びます。(シュンペーターが「創造的破壊」と表現しました。)

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