4-11. 資金を融通するために考えるべきこととは(金融と金利について)

人生の三大出費はなんでしょうか。

一般的に、人生で大きな出費とされるのが「①住宅/②教育/③老後」の3つだと言われます。

ちなみに、住宅は約4000万円、教育は(子供の人数にもよりますが)約2000万円、老後は約2000万円と言われています。結婚して子供と一緒に過ごして一生を終えると考えると、単純に約8000万円は必要になるわけです。でも、そんなお金は簡単に準備できません。

 

では、仮に三大出費の合計を約8000万円とすると、8000万円は、どうやって集めればよいのでしょうか。

そんな、お金を集める際に必要な考え方の1つを金融と呼びます。

 

【金融とは】

金融とは「資通する」ことです。お金が余っているところから足りないところへ資金を融通するのが金融ですね。

 

ちなみに、金融の担い手は銀行、証券会社、保険会社などの金融機関です。つまり、金融機関の活用が人生で困ったときの資金の調達につながるということです。

 

なお、金融を考える際は「自己資本」と「他人資本」という考え方が出てきます。

資本とは「なにかをするのに必要となる元手のお金のこと」だと思ってください。
もちろん、元手のお金は自分で準備できればいいのですが、全て自分で準備することができない場合も多くあります。そこで、自分だけでは準備できない場合に他人にお金を用意してもらって、資本を準備することが考えられます。ただし、他人に用意してもらった場合は当然ながら他人に返さないといけません。つまり、自己資本は返済しないお金のこと、他人資本は返済するお金のこと、だと思っていてください。

では、企業の場合は、どのように資金調達をするのでしょうか。個人と違って金融の金額がとてつもなく大きくなるのですが。

 

【金融の視点①:資金調達】

会社は大量のお金を集めようとすると、直接金融間接金融の2つの方法を使います。

直接金融とは、企業が株式や社債を発行してお金を集めることです。要は、お金を受け取る企業とお金を渡す人の間に誰も入らない金融を直接金融と呼びます。ただし、株式や社債を個人がそれぞれ購入しても大きなお金を一気に集めることが難しいです。

そこで、銀行が預金という形でたくさんのお金を集めて、そのお金を一気に企業に貸すことで、効率よく多くのお金の金融が実現できるようになります。このように、お金を受け取る人とお金を渡す人の間に銀行などの金融機関が入ることを間接金融と呼びます。間に入るのは銀行が多いですが、金融機関は全て間接金融を行う可能性があります。

では、なぜ、銀行は企業にお金を貸してくれるのでしょうか。お金を貸すことに意味はあるのでしょうか。

 

【金融の視点②:金融市場と金利】

お金を借りたら、当然お金を返すことになります。ただし、世の中では借りたお金を返す時に少し多めにお金を返すということをします。100万円を借りたら105万円で返す、というような形ですね。
この場合、100万円を5%多くして返しています。このお金を多く返す割合のことを金利と呼びます。そして、金利を決定するのが金融市場と呼ばれます。

 

ちなみに、金利はお金を借りる企業や家計の立場から考えると低いほうが良いですね。返すお金が少なくてすむので。

一方でお金を貸す側の銀行は金利が高いほうがいいですね。仮に100万円を貸して金利3%として103万円で返してもらえたら銀行は3万円の儲けですが、同じ100万円を貸して金利5%として105万円で返してもらえたら銀行は5万円の儲けになります。つまり、銀行は金利が高い方が儲かるわけです。ここから銀行が企業や家計にお金を貸す理由は金利による儲けと言うことが分かります。

逆に、企業や家計の立場で考えると、企業や家計は100万円を金利3%として銀行から借りて103万円で返した場合は、3万円多く返しているので企業や家計にとっては3万円の損失になりますが、同じ100万円を金利5%として銀行から借りて105万円で返した場合は、5万円多く返すことになるので企業や家計にとっては5万円の損失になります。企業や家計はできる限り損失を減らしたいため、金利が低いほうがたくさん借りたいと思うようになりやすいわけです。

ここから考えられることは、金融の世界では企業や家計は金利が低いほうがお金が借りやすくなっていいですが、銀行は儲けるためになるべく金利を高くしたいという前提があるということです。
この前提を考えると、お互いの立場が納得できる金利の設定が必要になります。この金利を決定するのが金融市場です。
だとすると、銀行はより多くの金額を高い金利で借りてもらおうと考えますが、他の銀行に自分達の銀行より低い金利を設定されたら自分達の銀行からお金を借りてもらえません。

 

では、銀行は、金利が高くても借りてもらえるように、どのような工夫をするのでしょうか。

 

その工夫の1つが「期間」への注目です。
金融の世界では、1年以上の金融長期金融市場と呼び、1年未満の金融短期金融市場と呼びます。長期の例は証券市場(株式)など、短期の例はコール市場などです。
つまり、長い期間お金を借りていてもOKという付加価値をつけて、金利を高くする工夫が方法の1つとして考えられるわけですね。ちなみに、コール市場とはコール(call)するくらいすぐに反応する市場という金融の世界の用語です。

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